みなさん。こんばんわ。
デイケアのブログ担当です。デイケアのブログを担当しつつ、HPの管理もしています。
今回は、当医院までのアクセスマップが古いよ、とご指摘を頂きましたので、早速当日中に修正依頼を行いました。
ご指摘頂いた患者様、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
さて、今日のお話。
『介護とは?』
……広くて、深くて、抽象的で………まあ、正直どんな言葉で説明したらわかりやすいか、なんて僕にもわかりません。
でも、ネットで検索するといろんな言葉が検索されてきます。
”介護は、介護を必要とする人たちの生活の質を高め、自分らしく生きるという自立を促すこと。人間としての尊厳を認め、
個性のある自立した者として理解し、質の高い生活が送れるようにすること”
”人々が日々の暮らしの中において「その人らしく」生きることを援助すること”
………わかります?上の文章。僕には難しくて小奇麗な言葉を並べた文章にしか聞こえません。
書いていることは当たり前のことだし、そうすることが当たり前なので意識すらしなかったからです。
テキストでもそのように習いましたが、講師の人もそこまで深く教えることはなかったからです。
ただ、「その人らしく」って何だ?
「生活の質を高めるって具体的にどういうことだ?」
「人間としての尊厳を認めるって何をしたら認めたことになるんだ?」
現場で働いている人の中に、これらの言葉をわかりやすく説明できる人が何人いるでしょうかね。
介護の現場は毎日戦争状態です。
おそらくどこの事業所も戦争状態の中でいかに事故を起こさないようにするか、利用者さんを満足させるか、
楽しい通所時間を提供して、気持ちの良い入浴を提供して、柔軟に送迎対応して、一人一人のお話をきちんと傾聴して。
しかし、実際のところは、毎日のケアと記録に追われて、本当に充分利用者さんの「介護」ができている事業所っていくつあるのか。
上のお手本みたいな文章の説明ができる職員で満ち足りていて、介護ができている事業所様が本当にあるのか。
もちろん探せばそういうお手本みたいな事業所様もあることでしょう。
無駄を徹底的に省いて、人員も最小限に、サービスも必要な分だけに限り、軽介護度の人を中心に扱いやすい利用者さんを集め、
運営上の職員のストレスを極力軽減し、かつ上記のような方針で運営を行う………などなど。
ただ、僕はそこまで見識が広くも深くないので、そのようなご立派な事業所様を知りません。
もし僕がそんな事業所で働くことになれば、新規のご利用者様・ご家族様、ケアマネージャー様に胸張ってお勧めすることはしません。
なぜならそれらの無駄はすべて無駄ではなく、意味のある必要な無駄もあると思いますし、今すぐ芽が出なくても将来意味が出てくる無駄も多いと考えているからです。全ての無駄の芽を摘んでしまうことは可能性を摘んでいるように思います。
物事には当然優先順位がありますが、『無駄かもしれない』の一つで順位を落として欲しくないと思います。
介護の「介」って、心にかける、気にかける、等の意味があり、「護」は、まもる、かばう、たすける、という意味を含んでいます。
基本に立ち返ると、一見『無駄』と思えることが介護の現場では多く存在します。
でも実際の現場では「介」「護」の言葉のように説明されるまでもなく当たり前のことだったりします。
『資格もいらないし他の仕事に比べて介護なんて簡単じゃん!』って少しでも思う人がいるならば、やって見せてもらいたいものです。
現実問題、介護の現場で働く人は『ご利用者さんの役に立ちたい』ってモチベーションだけで持ってるようなものですからね。
それが無くなれば(削がれるようなことがあれば)職員の定着にはつながらないわけです。
残念なことに介護職員の3年以内の離職率は60%越えです。
(参照:http://www.kaigo-news.net/news_SdjRFu0F8.html?right)
3年かけて育てた職員が退職するのは仕方がないのか、退職する前に対策を打つことは無駄なのか無駄ではないのか。
3年教育して、一人立ちがきたかな?というそれまでの手間と労力を考えると、その職員を失うことは恐らく大きな損失です。
代わりはいくらでもいる、と思っているなら、いつかは人手不足から事故が起こり、信頼を失墜し事業所は存続できなくなるでしょう。
必要なのは職員の頭数もそうですが、慣れた職員も同じように必要なんですよ。
参照サイトを見て、将来的に長い目で見れば答えは明らかですね。
介護って………お~怖い怖い。お~難しい難しい。