みなさんこんばんわ。
デイケアのブログ担当です。
8月13日から~15日まで、クリニックとデイケアはお盆休みに入ります。
ご迷惑をおかけいたしますが、お盆明けに元気な姿でお会いしましょう。
さて。今日のお話は「お盆」です。
本来は、仏教の盂蘭盆(うらぼん)・盂蘭盆会(うらぼんえ)で、死者にお供えを捧げて、追善供養をする行事です。
日本の古来からの先祖霊を迎え入れる儀礼と混じって現在のお盆行事になったと云われています。
現在のお盆の行事は、死者(ご先祖様の霊)が年に一度、我が家に帰って来るという信仰に基づいた儀式なのです。
お盆の行事は日本各地で行われ「精霊流し」や「灯篭流し」を行なわれる地域もあり、観光の目玉になるほど有名な地域もあります。
長崎県の精霊流しなどは全国的にも有名ですね。歌手のさだまさしさんが歌にもしたほどです。
さて、こういう仕事柄、高齢者の方を相手にしているとどうしてもお別れの時に遭遇することがあります。
僕がこの仕事で初めて遭遇したのは27、28歳の頃だったでしょうか。
通所中に体調を崩して、そのまま入院となり、入院中の夜勤帯で急変し、亡くなったことがあります。
年齢も90才越えでしたが、大変、かわいがってもらっていた方だったので今でも鮮明に覚えている程です。
お通夜に行き、お顔を拝見し、手を合わせ、「今までかわいがってもらってありがとうございました」と心の中で念じ、
その後さらに、後日ご自宅にお花をお届けし、座敷に上がらせてもらいました。
小さな骨壺になってしまって、『あんなに元気だったのに…』と命のもろさを感じた瞬間でもありました。
それから、ずっとこの仕事に携わっている間に何人ものご利用者さんをお見送りしました。
深く関わっていた人、そうでもない人。印象に強く残っている人、印象が薄い人。
でも、どの人のお通夜の時にも、デイケアで撮影した写真などが葬儀場の入り口に飾られているんですよね。
お棺の花壇の所に飾られている写真が、『あ、あの行事の時の!』というのもありました。
年を重ねると、わざわざ家族が写真を撮るということも減ってきてしまいます。
迎えが来るかもってことを想像しにくいんです。いつもそこにいるのが当たり前、普通だと思ってしまうんですね。
そんな中でデイケアの活動中に見せた笑顔などはとても美しい思い出として家族の心に残っているんだなあ、とつくづく思いました。
ある人が言った言葉で、
『私たちは、その利用者さんの人生の中で最期に出会う人になるでしょう。私は最期の出会いなら、別れる最期までその人らしい生き方ができるように手伝いたい』と言われていました。
本当にその通りです。
人生の中で私たちが最期の出会いとなっていることが多いと思います。
お盆時期が来ると、毎年『まだ迎えに来ないでね』と思わずにはいられません。